2009年2月26日木曜日

雇用調整助成金のススメ

この異常な経済状態の中、業績が悪化し苦労されている会社がたくさんあると思います。

私の会社は製造業(金属加工業)なのですが、やはり例外ではなく売上高は落ちる一方で大変な状況になってきました。

以前のエントリでも少しふれましたが、
人間って忙しいときは忙しいモードで仕事するし、ヒマになったらヒマモードで仕事するんですね。悪気はないと思うのですがどうしても仕事量に応じて動きが良くなったり悪くなったりするものです。

会社にとって従業員は家族みたいなもので、会社にとっての生命線でもあると思います。
会社も守ってなおかつ従業員の生活も守る!!
両立ができる方法があればぜひとも使いたいですね。
そのひとつのヒントになるのがこれ「雇用調整助成金」です。
うまく使えば会社にとっても従業員さんにとってもプラスな助成金制度です。

いろいろありますが一番一般的に使われているのが以下の分です。
従業員さんに会社から休んでほしいと頼んだ休業に対して国が一部を補助してくれます。
会社側から休んでほしいと頼んだ場合は、労働基準で休ませた日でも給料の60%以上は必ず払いなさいと決まりがあります。

実際に支給される計算式には複雑な計算式があるのですが、ざっくりと例にあげると

●●支給してもらえる例●●
日給10000円のAさんを会社からのお願いで休んでもらいました。
会社はAさんに最低でも6000円は休業補償というカタチで支給しないといけません。
その6000円の一部(補償額の80%、補助の上限は約7700円)をあとから支給してくれます。

補助が約4000円だったと仮定して
この会社に雇用保険の対象従業員が5名いたとすると、4000円×5人で1日約20000円の支給
この5人全員を1週間に2回ずつ順番に休んでもらったとすると 2日×約20000円=40000円
これを4週間続けると 40000円×4週間=160000円 となります。
ということは1ヶ月で約160000円を支給してもらえます。

ということは1日あたり会社は2000円の負担ですむということです。

・6000円を1人に対して1ヶ月で8日分支払うとすると
助成金を使わずに支給すると48000円の負担
助成金を使って支給すると16000円の負担

・6000円の保証を5人の従業員に1ヶ月で8日分支払う場合
助成金を使わずに支給すると240000円の負担
助成金を使って支給すると80000円の負担

繰り返しになりますが、支給してもらえるのは雇用保険の対象者のみです。
金額は雇用保険料の納入の際に使用される算定額からの計算になりますので、申請される会社によって変動があります。

あとからの支給になりますが、それでもあるのとないのとでは大きく違いますよね。

この補助があれば従業員さんに対して100%保障を行ったとしても
実際に会社が負担するのは半分くらいで済みますね。

60%~100%の範囲で会社の体力や事情に合わせて設定することができますので
これで会社も大切な従業員さんも守りましょう。

ちなみに助成金なので受理されればもらえるお金で、返す必要はありません。

新聞などでも紹介され現在爆発的に申請者が増えてますが、
私の周辺の同じような境遇の会社さんとお話をしていると
意外にもまだ知られていない方もいらっしゃいます。
この情報が少しでもお役に立てれば幸いです。
一緒にこの異常な不況を脱出できるよう頑張りましょう!!

この「雇用調整助成金」は最寄のハローワークに問い合わせて見てください。
厚生労働省、助成金のご案内

関連エントリ
雇用調整助成金のススメ3
雇用調整助成金のススメ2


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