2009年4月24日金曜日

見積り依頼に対する返答

これもよくある製造業の風景。

たとえば以下のような感じの見積りをお願いしたとします。

旋盤 + 焼入れ + 研磨

こんな時旋盤加工はできるけど、研磨加工ができない
(ちょっと無理やりですが)旋盤と研磨はできるけど焼入れができない

そんな時に私はじゃあ研磨はこちらで出すので
研磨以外の見積りをしてほしい・・・とお願いするケース。

ほかには

見積りをお願いしてきてくれたお客さん(ユーザー)が
研磨はこちらでやるのでと依頼され
研磨除外の見積りを加工屋さんにお願いした場合。

ほかには

すべての加工を個別に見積りして回答してほしい

材料代=
旋盤加工=
熱処理=
研磨=


このようなケースの見積り依頼の際
見積りを依頼した先の加工屋さんは
ほとんどといっていいほど
こちらの意図通りの見積りを返答してくれません。

一度返答された見積りを個別に・・・とか再依頼すると
これもほとんどのケースで回答がありません。

このせいでユーザーさんに見積もりを返答できず
せっかく見積りをしたのに仕事が取れないっていうケースが多々あります。

たしかにめんどくさいです。
でも仕事を取る、取らなければ生きていけないっていう
この状況の中であまりにももったいない話だと思いませんか?



先日こんなことがありました


上のケースによく似ていますが
見積り依頼内容には

1.旋盤加工
2.焼入れ
3.外径+端面研磨
4.内径ペーパーラップ

という内容の見積りがありました。
自社ではできない加工内容でしたので
社外加工屋さんに見積りをお願いすることに

その加工屋さんでは
「旋盤、焼入れまでは可能なのですが研磨ができない」という回答がありました。
それをどうにか対応するため
「では研磨はこちらで別のところに依頼するので、研磨なしで回答ください」
とお願いしました。

この会社は研磨の変わりに熱処理品を旋盤で再加工ができる会社なので
(研磨工程を旋盤で仕上げるという代替加工はよくあります)

・研磨なしでの状態の見積り
・旋盤仕上げをした状態の見積り

両方をお願いしました。

そこで上がってきた見積りの回答は案の定
旋盤仕上げをした時の見積り回答のみ
研磨なし(仕上げなし)での回答は頂けませんでした。

ここでのポイントはユーザー様による
図面での指示は旋盤仕上げを許可しておりませんので
当然研磨仕上げでの回答をしなければなりません。

研磨仕上げでの見積りを回答した上で
旋盤仕上げでのメリットを説明しつつ代替のこの加工方法で
回答をしたかったのですが、
旋盤仕上げをした状態での見積もりしか頂いていませんので
研磨なし見積り金額が分かりません。

ちょっとややこしいのですが
このようにあくまで自社の都合のいい見積りだけをあげているのか
それとも依頼内容を忘れているのか、詳しくは分かりませんが
結果的にお客様にベストの回答はできないということになります。

これから一番大事だと思うことはお客様が希望する回答の方法をする。


見積りを回答する時はお客様がどんな回答を望んでいるのか
ちゃんと理解し回答することが大事だと思いますよ。
今後はそういうちょっとした心遣いの積み重ねがが受注できるかできないかの
大きなポイントになっていくと思います。

あくまで自社の都合のいい回答だけでなく
お客さんが望む回答ができるように心がけるようにしたいですね。


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