2009年11月25日水曜日

旋盤加工の内径で出てくるLDって何?

旋盤加工で内径やドリル加工のツールをカタログで調べると
よくLD=○って出てきてるのを見たことあると思います。

これって何?
って旋盤をはじめた頃によく思ってたから、ちょっと書いてみる。

 LDは内径バイトやドリルの直径に対して何倍突き出せるかを表した数字です。

●バイトの直径(D)×○=突き出し量の目安(L)
●加工長さ(L)÷バイトの直径(D)=突き出し倍率

加工の時なんかに覚えておくと便利!


加工する内径の大きさや長さによって使うツールを使い分けていると思いますが、
そのツールをどのくらい突き出せるかを計算する時に使えるので重宝する目安です。



目安としては内径バイトの場合

普通のバイトは     LD=3
ちょっと高級なバイトで LD=4~5 (京セラ エクセレントバーとか三菱ディンプルバーとか)
もうちょい高級なバイト LD=6  (住友Xバー とか)
超硬バー         LD=6~8(10)
防振バー         LD=10

って感じ。

個人の使用感がかなり含まれてるので、詳しくは各社ツールカタログを見てください。
必ず載ってます。


普通のバーなら LD=3が目安なので
直径がφ20の内径バーを使おうと思ったらφ20×3倍なので60mmくらいの突き出しが目安



その逆の計算も


例えばφ20長さ100mmの穴加工。
使うバイトはφ16の場合

100(L)÷φ16(D)=6.25 

ってことは突き出しが6.25倍だから普通のバイトだとツライ。
っていうかたぶんムリ。

そうなると切削条件を工夫するか、バイトそのものを6倍に対応したものに変更する。


ちなみに・・・
突き出し量は短けりゃ短いほどGOOD!!
使うバイトの直径は太けりゃ太いほどGOOD!!
その方がびびらないし、仕上げ面もきれいになりやすいし、刃もちもいい。


覚えると当然になってくるけど、最初の頃はこういうちょっとした事も分からなくって
大変だったのを思い出した。 聞くのも恥ずかしいんだよね・・・

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